悠言録

 一昨日、女性が輝く社会の実現を目指す奈良ゾンタクラブのチャリティー講演会がやまと郡山城ホールであり、「万葉女性から今を生きるあなたへのエール」をテーマに行われたトークセッションがなかなか興味深かった▼万葉集といえばおなじみの奈良大学文学部教授、上野誠先生、開催地代表の上田清大和郡山市長、そしてなぜかフリーアナウンサーの桜井一枝さんが登壇。万葉集をひも解きながら女性万葉人の秘めたるパワーを論議した▼その中で目立ったのがもちろん桜井さん。大阪は十三生まれの十三育ち。タレントの浜村淳さんのラジオにも出演し、テレビでも活躍中。まさに「ベタベタの大阪のおばはん」だ。時には脱線しながら笑いを誘い、議論を盛り上げる桜井さんは「女子パワー」そのもの。歴史に造詣が深く雄弁の上田市長も押され気味だった▼上野先生は「万葉集にはいきいきとした女性の歌が多く詠まれている。最も女性が元気な時代」と語り、最後に「女子力とは地域力」と結んだ。桜井さんの登場で大阪の「元気さ」を見せつけられた思いだったが、古代の奈良はこれに負けない元気ある街だった▼奈良市生まれの画家、絹谷幸二さんはいう。「奈良時代のお寺や神社は朱色と金色に光輝き、外国人も行き交う活気あふれる国際都市だった」と。いつの時代も「女性の力」は計り知れない。「女子力」でもう一度この奈良の地を輝かせていただきたい。(純)

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