悠言録

 御所市出身の平岡卓選手が男子スノーボードハーフパイプ競技で銅メダルを獲得するなど日本の健闘が目立つロシア・ソチ冬季五輪。一方、メダルが有力視された選手が敗れる波乱もあり、オリンピックは独特の存在感がある▼今年は日本中が沸いたあの東京オリンピックからちょうど50年。この年、昭和39年には新幹線も開通した。6年後の45年には大阪万国博覧会も開催され、生活は貧しかったが、活気にあふれていた▼日米安保条約や大学の存在意義などをめぐり学生運動も盛んだった。企業も拡大路線を突っ走り、企業戦士は燃えていた。失敗を繰り返しながら進んでいく。細かいことを言わず、大らかな時代ではなかったか▼好評を頂いている近鉄会長、山口昌紀さんの自叙伝「奈良に育まれ〜我が半生の記」が連載中盤に差し掛かった。山口さんが近鉄に入社したのが33年。経理畑を歩き、47年から15年間、故佐伯勇氏の秘書を務めた▼「独裁はするが、独断はしない」、「日日新又日新」(四書五経)を座右の銘とし、昨日よりは今日、今日よりは明日へと絶えず進歩向上を図る。怒とうのごとく進む佐伯氏の薫陶を山口さんは臆することなく受けた▼合併に次ぐ合併で近鉄は日本一の私鉄に。そして今、ビルとして日本一高い、山口さんが夢見た平成の通天閣「あべのハルカス」が来月、グランドオープンする。これからヤマ場を迎える連載に乞うご期待を! (純)

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