悠言録

 日本サッカーが歓喜した瞬間、平成9年11月、初めてのワールドカップ(フランス大会)出場を決めたゴールが、「野人」で親しまれた元サッカー日本代表の岡野雅行さんだった▼爆発的なスピードを武器にする控え選手。この歓喜に沸いたイラン戦では延長前半から出場し、ゴールする役割を与えられた。だが、何度もゴールキーパーと1対1になる決定的な場面を外し、一時は日本中をひやひやさせた▼奈良の誇りを胸に、プロバスケットボールのbjリーグを戦うバンビシャス奈良が、正念場を迎えている。上位6チームが進出できるプレーオフは現在、5位から9位まで4ゲーム差で混戦する5チーム(このうち2チームが進出)に事実上の可能性が残されている状況▼奈良のキャプテン・山城拓馬選手のポジションは、チームの司令塔となるPG(ポイントガード)。ゲームの出場時間は短い。同じポジションの鈴木達也選手の出場時間が長いためだ▼山城選手は「途中交代でゲームに出る僕らは絶対にミスをしてはいけない。ゲームの悪い流れを変えるために出場してのミスは許されない。打ちたいシュートも一つひとつ見極めて打たなければ」と自身の「役割」を話す▼プロフェッショナルの世界は厳しい。それぞれ自分が今、与えられた役割を果たさなければならない。後押しができるとしたら、その役割はわれわれ県民にしかない。奈良が歓喜に包まれる瞬間を期待したい。(染)

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