悠言録

 望遠や広角など、数あるカメラのレンズで、人が目で見た風景をそのまま切り取ることができるのが50世離譽鵐此ゆがみが少なく、ファインダーをのぞき込んだ「見たまま」を撮影できる▼11万2437人。この数字は、文部科学省が調査した全国で不登校状態にある小中学校の児童・生徒の人数だ。割合にすると、小学生で319人に1人、中学生においては39人に1人が不登校になっている計算になる▼多感な思春期のいじめをはじめ、不登校に陥るケースは県内でも多数報告されている。大和郡山市教育委員会では16日、不登校の子どもたちが通う学科指導教室「ASU」の卒業式が開かれた▼ASUは、郡山城跡内にある城址会館で不登校児童や生徒ら一人ひとりに対して、学習指導と社会的自立の支援を行っている施設。昨秋、創設10周年を迎えた▼この日は男女計10人の中学生が卒業。生徒らは皆、どこにでもいる中学生。第一印象だけで不登校の事実を理解はできない。だが、各々が抱える苦しみを乗り越えて今を迎えた。恐らく、誰よりも長く、多角的に自分と周囲の様子をのぞき込んできただろう▼高校野球中継のエンディングテーマソングを手掛けている歌手の西浦達夫さんがASUのために贈った歌の一節「小さな幸せを見つけたんです 心の底から笑える幸せ―」。ASUを巣立つ卒業生の眼前に、素晴らしい明日があることを切に願う。(染)

続きは本紙をご覧下さい。

購読のお申し込み