悠言録

1年間で日本を訪れる外国人観光客の数は昨年度初めて1000万人を超えた。10年前と比較して約400万人の増。日本政府観光局(JNTO)の統計では、今年度はさらに増加しそうな推移となっている▼世界最大の旅行の口コミサイト「トリップアドバイザー」が発表した「外国人に人気の日本の観光スポット2014」で、東大寺(奈良市)が5位にランクインした▼1位は伏見稲荷大社(京都市)、2位は広島平和記念資料館(広島市)、3位は厳島神社(廿日市市)、4位が金閣寺(京都市)と続く。上位は順位が違えど昨年と不動爐い弔發量漫広瓩摺Ц内への外国人観光客は昨年度は45万6000人で、来日した人の4・4%が奈良を訪れている計算。ただ、東大寺や奈良公園、法隆寺など定番の観光地では外国人を見掛けるものの、そのほかの地や南部への訪問は見られないのが現状となっている▼定番の観光地が北部に集中していることが、滞在時間の短さになり、京都府や大阪府への宿泊客流出につながっている。これまでの国内観光の事情とまったく同じ課題をそのまま引き継いでしまっている▼外国人の奈良への観光ニーズは高い。必ず訪れてくれる北部の観光地と、世界遺産を持ちながらも訪問の少ない南部をつなぐことが、国際的な観光立県として生き残りをかけると言ってもいい。北と南の観光動線を築き、まだ知られていない奈良を売るべきだ。(染)

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