悠言録

  文科省は、学校教育において確かな学力の育成には、読書活動などを通じ子どもたちの豊かな人間性を形成していくことが求められているとして、学校司書を置くよう努める学校図書館法の一部を改正する法律を今年4月1日から施行した▼要するに、司書教諭が授業を受け持つなどしているため十分な図書館業務ができていない現状を打破するため、この司書教諭と連携しながら学校図書館の運営や充実を図ることを専門とする学校司書を配置しようというもの▼現在でも県内の小中学校で学校図書館司書は配置されているものの極めて少ない。平成25年度のデータで図書館担当職員(司書資格なしを含む)が配置されている比率は、公立小学校で15・0%、公立中学校で18・1%に過ぎず、全国の都道府県の中でそれぞれワースト8と7番目だった▼それを今回の学校図書館法の一部改正で11学級以上の学校では1人の学校司書を置くよう努めなければならないとするものだが、果たして県内の小中学校でどれだけ実際に配置されるか疑問でならない▼なぜなら学校司書配置に対するしっかりとした予算的裏付けがないからである。学校図書館の整備に予算を投じたとしてもすぐに効果が表れるものでない。このため予算措置されたとしても目に見える学校整備に費やされる▼目先のことを優先するあまり、将来に禍根を残すことがあってはならない。(純)

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