悠言録

 363票ー。最後まで息を凝らして見守った橿原市長選。182票がひっくり返れば当選者が入れ替わるという僅差で現職の森下豊氏が3選を果たした▼県第二の都市・橿原市の表玄関となる近鉄大和八木駅周辺のまちづくりで、公設ホテルの建設は是か非を真正面から問うた選挙。結果的に市民は「YES」と判断した。しかし、それに匹敵するぐらいの市民が「NO」と意思表示したことも忘れてはならない▼今回の選挙で白票493票を含む無効票は914票。投票率の高かった前々回の選挙での無効票784票を上回ったことなどを考えると、残念ながら公設ホテル建設の是非が市民にとって大きな関心事になっていなかったのではないか▼今年新年早々の1月8日、橿原商工会議所の新年賀詞交換会で森下市長がにこやかな顔をして、45辰箸いΩ内一の高さを誇る市分庁舎とホテルを合わせた施設建設にめどが立ったことを明らかにし、その素晴らしさを語っていたのを思い出す▼「平成30年の完成を目指し、屋上には展望台を設け、国のまほろばの景観を見てほしい」とも。3月には市議会で建設への議決を得ていよいよ取りかかろうとしたところで、市長選の最大の争点として浮上した▼怪文書も飛び交い市民はうんざりしたに違いない。辛うじて信任を得た森下市長がまずやるべきことは、市民との対話を重ねることではないだろうか。(純)

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