悠言録

 「セトモノとセトモノと/ぶつかりっこするとすぐこわれちゃう/どっちかやわらかければだいじょうぶ/やわらかいこころをもちましょう/そういうわたしはいつもセトモノ」(相田みつを)▼見ず知らずの人同士が集まる公共の場ではさまざまな「イライラ」の種がある。街の機嫌は壊れやすいもの。ちょっとしたことが許せる気持ちが世の中に少し足りていないかもしれないとし、公共の場でおおらかな気持ちでいることの大切さを伝える公益社団法人ACジャパンのCMで使われている▼不惑の年も過ぎ、昔に比べおおらかな気持ちで過ごせていると自負するが、ちょっとした「イライラ」は尽きない。相田みつをも言っている。どっちかがやわらければ大丈夫だが、私はセトモノだと。そう簡単にやわらかい心は持つことは難しい▼特に最近は、自分さえよければそれで良いと思っている人がとみに増えているような気がしてならない。老若男女関係なく▼中国が約35年前から進めてきた「一人っ子政策」を廃止するという。一人っ子政策以後に生まれた子どもたちは「小皇帝」「小皇后」と呼ばれ、過保護に育てられることからわがままな子どもが後を絶たないという▼日本の合計特殊出生率(平成26)は1・42、前年から0・01ポイント下がっており、9年ぶりの低下。今後も下がる可能性もある。セトモノのような小皇帝が増えないことを祈るばかりだ。(高)


続きは本紙をご覧下さい。

購読のお申し込み