悠言録

 筆者は縁あって11月から奈良日日新聞の記者となった。住まいは大阪市内なので、近鉄電車に揺られて通勤している。奈良県内に住み大阪府内の勤め先に通う「奈良府民」になぞらえれば、「大阪県民」といったところか▼通勤電車の車窓から見える平城宮跡は、お気に入りの風景の一つだ。今の季節は第一次大極殿を背景に風に揺られているススキを見ていると、悠久の歴史を刻んできた奈良の「奈良らしい」魅力をあらためて感じる▼奈良は同じ日本を代表する古都・京都とともに、観光都市としての顔を持つ。だが奈良は京都に比べると、とかく観光のアピールという点で犖綽个鯒劼垢覘畄舛砲覆辰討い襪茲Δ忙廚ΒЪ荳爐鮖呂瓩討泙斉は浅いが、これまでにさまざまな人との出会いがあった。企業経営者や主婦…。立場は違えど話を伺うと頻繁に出てくるのが、「奈良の魅力」という言葉だった。皆、奈良が好きだからこそ、奈良を取り巻く現状に歯がゆい思いを感じているのが伝わってきた▼駅前にビジネスホテルが建ち、奈良らしい風情の残るエリアにはマンションが建設されていく。こうした街の変化に違和感を覚える人たちは、少なくないと感じた。決して京都を目指すのではなく「奈良らしさ」を追求していくことが、奈良の目指す方向だという意見だ▼「奈良らしさ」を追い掛けながら日々、奈良の発展につながる紙面づくりに励んでいきたい。(敏)

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