悠言録

 平成27年が終わりを迎えようとしている。日本漢字能力検定協会の今年の漢字には、もめにもめた安全保障関連法案の審議やお笑いタレント、とにかく明るい安村さんの「安心してください、はいてますよ」のフレーズか流行したことなどで、「安」が選ばれたが、牋堕将甓瓩ではなかったか▼奈良県の1年は「不安」の幕開けだった。山下真生駒市長が知事選へのくら替え出馬を表明。前回選(平成23年)同様、関西広域連合への参加の是非が争点にされ、知名度もある山下氏の出馬に県政財界が揺れた▼結果、現職の荒井知事が山下氏に6万票もの差をつけ大勝。選挙を通して各市町村長との絆が深まり、県版「地方創生」と呼ばれる「奈良モデル」が加速した▼一方で、これまで2期順調に市政運営を進めてきたとみられた橿原市の森下豊市長は薄氷を踏む思いの改選となった。元県議の神田加津代氏が出馬。田野瀬太道衆院議員、堀井巌参院議員が神田氏を猛烈に後押しし、最終的には363票差という近年まれにみる大激戦となった▼争点になった近鉄大和八木駅前南のホテル建設は森下氏の当選により進んでいく形になると思われるが、選挙前に市民の多くが指摘していた「説明責任」については真摯(しんし)に受けとける必要があるだろう▼橿原市に限らず住民に「安心感」を与えるためにも「安直」な判断による行政運営は来年以降も決して許されない。(虎)

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