悠言録

 県内の公立高校は1日に卒業式が行われた。進学、就職など道はさまざまだが未来へ羽ばたく若者にエールを送りたい▼文部科学省「学校基本調査」によると昨年の大学・短大進学率は54・6%と半数以上。専門学校を含めると7割を超える。都道府県別では奈良県の大学・短大進学率は60%と全国で5番目に高く、専門学校への進学率が低いのが特徴。奈良は金銭的余裕のある世帯が多いということだろうか▼経済的理由で修学が困難な学生に対し、奨学金の貸与などを行う日本学生支援機構。同機構によると奨学生は約134万人で学生の2・6人に1人は奨学金を借りている。奨学生は卒業後に返還義務を負い、返済金が次の奨学金の原資となる▼その奨学金制度だが近年皮肉を込めて爛屮薀奪ビジネス瓩噺世錣譴討い襦借りる額は個人で異なるが、多いケースでは大学院進学も含め1000万円を超えることも。学生は卒業と同時に多額の犲擽皚瓩鯒愽蕕Β返済者の約半数は「年収300万円以下」とされ、延滞者も30万人を超える。同機構が行った平成25年度の調査結果によると、延滞理由の半数は「本人の低所得」で、親や配偶者が返済するケースもある。これでは奨学金制度の意義に疑問符が付く▼進学率の高まりは結構だが、学生側が「リスクを負っても進学に値すべきか」検討する必要はある。大学を卒業しても安定した雇用が保証される時代ではない。(直)

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