悠言録

 来春卒業予定の大学生向けの会社説明会が今月1日解禁され、リクルートスーツ姿の大学生らしき姿を目にする機会が多くなった。今年は面接などの選考開始時期が、昨年に比べ2カ月早い6月となった。学生らにとっては、会社説明会から選考開始までが3カ月という「短期決戦」だ▼マイナビがまとめた平成28年卒の大学生就職意識調査によると、「企業選択のポイント」の質問(2つ選択)には、「社風が良い会社」「勤務制度、住宅など福利厚生の良い会社」と、回答した学生がいずれも前年より増加した▼過酷な長時間勤務などを強いるいわゆる「ブラック企業」という言葉が広まり、学生が慎重に企業選びに向かう姿勢が垣間見られる▼とはいえ、せっかく縁あって入社しても、厚生労働省の調べでは、大学を卒業した新卒から3年以内に就職先を辞めた人の割合を示す離職率は、約3割に上るというデータもある▼先日、県内の女性経営者が語るトークイベントが開かれた。梅乃宿酒造の吉田佳代社長は「社員が気持ちよく働ける環境をつくると結果、会社が良くなる」と語り、そのための取り組みを説明した。2児の母親でもある吉田さん。「人間である以上、プライベートと仕事のどちらもうまくいってこそ、自分自身がさらに充実する」とも▼間もなく4月。希望と不安を胸にする新社会人も多いことだろう。まずは社会への船出に、エールを送りたい。(敏)

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