悠言録

 近鉄大和西大寺駅の北側に位置する近鉄百貨店奈良店が27日、全館リフレッシュオープンした。県内では初出店となる東急ハンズ奈良店はじめ、23店が新規出店となる▼東急ハンズ奈良店は今回、「奈良に良し。」をコンセプトに、奈良の魅力を再発見できる店舗づくりに取り組んだ。鹿をモチーフにしたポーチや奈良の伝統工芸である蚊帳生地を使ったふきんなど、奈良店独自の商品を集めたコーナーを設け、来店客を迎えている▼近鉄百貨店奈良店が入る商業施設「ならファミリー」では、4月から総事業費約55億円をかけて、専門店ゾーンを拡大する大規模リニューアル工事が進んでいる▼ならファミリーは近鉄の複数の路線が乗り入れる県内随一の交通の要衝である大和西大寺駅から、徒歩約2分という好立地にある。しかし近年は、近隣の郊外型ショッピングモールなどに客が流れているという。平成26年度の売上は、昭和47年の開業当初に比べ約200億円少ない約400億円に落ち込んでいる▼今回のならファミリーのリニューアルの狙いは明確だ。比較的富裕層の多いとされるエリアにあって、百貨店との連続性を生かしてハイクオリティーな商業施設への転換を図ることで、流出した顧客を取り戻すことだ。11月のリニューアルオープンを目指す▼奈良らしさを打ち出しながら、立地と商圏の特性を踏まえた店づくりを進めるならファミリーに、期待したい。(敏)

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