悠言録

 先週、上田悟県議が政務活動費の収支報告書に添付した領収書を、自身で偽造したことを認めて辞職。記者会見で「偽造と言われたら、そうなのかなと反省している。ただ、だまし取ろうという認識はなかった」と話した▼コピー機のない公民館でのコピー代の領収書や実在しない食料品でお茶や菓子を購入した領収書で架空請求。明らかな不正行為にも関わらず、この言葉を発した上田氏。かつて議長も務めた人物が、ものの善悪も判断できないのでは県民も不安になる▼国民の血税である公費で私腹を肥やす行為は、人をだまして金を奪う「オレオレ詐欺」などと変わらない。それでも軽率に手を染めてしまう議員があとを絶たない▼奈良市の仲川元庸市長の肝入りで昨年5月、ならまちセンターに飲食店がオープンした。本紙で報じている通り、市からさまざまな支援を受けて営業している▼飲食店がオープンしたことで「にぎわいの創出」にはっきりとした形で効果が出ているのであれば市民も納得するだろう。しかし、市はその肝心な情報である来店者数などを一切把握せず「直接店に聞いてほしい」と述べた▼店に電話すると責任者は「奈良日日新聞には関係ない」と返答。本紙を支えているのは読者、すなわち県民、市民が後ろに控えている。飲食店には、市民の血税が投じられているにも関わらず「関係ない」との発言は、無責任といわざるを得ない。(梶)

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