悠言録

 きょう11月16日は幼稚園記念日。明治9年に日本初の官立幼稚園「東京女子師範学校附属幼稚園」(現在のお茶の水女子大学附属幼稚園)が誕生した日で、この頃から国内でも少しずつ幼児教育の重要性が高まっていった▼先日、姉の3人目の子どもと久しぶりに対面。「何歳」と聞くと、姉の助けを借りて「2ちゃい」と眠そうな顔で答え、その場にいる全員が自然と笑顔に。「子はかすがい」とはよく言ったものだ▼2020年4月から実施予定だった幼児教育・保育の無償化が一部前倒しとなり、来年10月からスタートする。これを機に「もう一人子どもを」と考える家庭が増え、加速する少子化、人口減少の波が緩やかになることを期待する▼ただその一方で、年々増加しているのが児童虐待の件数。厚労省の調査によると、全国の児童相談所が昨年度に対応した件数は13万3778件で、前年度より1万件以上も増えている▼東京都目黒区で今年3月、両親から虐待を受け、死亡した船戸結愛ちゃん(当時5)。都の検証部会は14日、児相の虐待へのリスク認識や対応が不十分だったとする報告書を公表。代表者は「児相の対応が迅速かつ丁寧であれば、亡くなることはなかった」とコメントした▼結愛ちゃんが残した手紙の文章がニュースで流れるたびに胸が締め付けられる。幼児教育はもちろん重要だが、まずはその幼い命をしっかりと守る環境の整備が必要だ。(梶)

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