悠言録

県三輪素麺工業組合による県産100%の新三輪そうめん「INORI」の販売が今年4月からスタートする。来月には大神神社で事前試食会が行われる予定だ▼三輪そうめんには1000年以上の歴史があり、同組合によると江戸時代には日本一うまいそうめんとして、お伊勢参りに訪れた人々らを魅了したという▼三輪そうめんとして使用できる小麦粉のタンパク質含量は10%以上に定められている。しかし従来の県の小麦の品種や育成方法では8%程度の含量。それを農地選択や水はけ、肥料などを工夫し、昨年6月に含量11%を実現させた▼バブル経済以降、三輪そうめんの需要は減少しており、使用している小麦粉のほとんどが外国産という状況。同組合の池側義嗣理事長は「三輪産小麦100%は三輪そうめんの原点。よみがえった最高級ブランドの三輪そうめんを広めていきたい」と意欲を見せる▼「INORI」の特徴は外国産小麦では引き出せない、もちもちとした食感や、心地よいのどごしが特徴。商品名には、安全でおいしい作物を市場に提供できる平穏な世の中や、三輪そうめんの壮大な歴史など、さまざまなもの、人などへの感謝の気持ちが込められている▼三輪山の数ある神話や伝説を感じることができる地域で、職人がこだわり抜いて作った新三輪そうめん。大和の文化が詰まった逸品が近い将来、全国、世界へと広がることを祈りたい。(梶)

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